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みなさま みなさまは 次のことをどう感じますでしょうか。 意見が分かれることかもしれません。 ある日のことでした 夜回り活動時にスタッフが出会った方でした 遺書をお持ちとのことで、翌日約束をして福祉事務所に同行支援をしました 結果的には、酒気帯びであったという理由で 相談にのってもらえませんでした 精神科医が同行し「遺書を持っている」と言ったにも関わらずでした。 2時間近く議論をしました。 アルコールは誰もが「依存症」になりうる薬物であり、 同じように飲んでいても 体質的になりやすいひととなりにくい人がいます。 依存症になる前は、酒豪が重宝される国ですが、 それで依存症という病気になった途端に社会からは排除されます 酒を飲みながら社会をがんばって生きてきて、 あるとき酒に呑まれて社会から排除される 酒を飲むと、人格が変わるし、暴力的にもなる。他人に、家族にとても迷惑をかける人もいる その子供は、一生苦しむことになる場合もある それはとても悲しいことです しかしそれは、薬物依存症という病気になったということを考えなければならないでしょう その人の意思をはるかに超えた強い力に、常に耐え続けなければならない病気になったということです。それゆえに、飲まない治療を続けていくことが重要です その人の人格が悪いというのではなく、明らかに酒が悪い それなのに、先進国で唯一、酒のテレビコマーシャルが存在する我が国 誰もがやめられない薬物だと、先進国では常識のようになっていてテレビコマーシャルで出しすことは禁止されているもの コマーシャルによって惹起される飲酒欲求は覚せい剤並みの効果があります その衝動を必死に耐え続けなければならない日々を過ごします 誰一人として、自分のせいで依存症になった人はいません 社会が依存症者を作っているにすぎません 私たちの国は、自殺率が世界第6位です その国で、酒を飲んでやっと生きていた人もいると思います がんばって生きるために、飲んだ酒 そして、私たちの国の自殺者の2割がアルコール依存症者であったという調査があります その彼は、単身者でした 路上生活になる前は生活保護を受給して治療を受けていましたが 朝から夕方までいなければならないクリニックと、門限17時の一部屋に20人くらい詰め込まれている貧困ビジネス寮の往復を、区役所に命じられていました。 「なんで酒をやめているんだろうな」と思ったといっていましたが、 酒をやめる理由が、確かに、この環境でみつかる人がいるのだろうかと思いました。 医療者には、子ども扱いされる、寮では門限5時を越えると説教される 本人は酒をやめるために頑張っているけれども 酒はやめる理由、生きる希望、それをもったときにはじめて やめる力が湧いてくるものであるはずです。 その彼が路上生活になって、遺書を持っていました。 もう無理だなと その彼が、もう一度生活保護を受給しに行くかと考え相談に行きました。 ご本人が助かりたいと積極的に思ったのではなく、 もし助けてくれるならば助かってもいいかもしれないと消極的だったと思います。 寒い路上生活の中で、単身のアルコール依存症者が、遺書まで書いていた彼が、酒を抜いて夜を過ごし、区役所に行くことは、可能なのだろうかと思います。 もし、自分が、同じような状況だったら、 いや、もし、家族がそうだとしたら、友人がそうだとしたら、 寒さと孤独と、未来の見えないこころを助けるために、酒を飲むのかなと思います。 そうして何とか生き残った彼に、「よくがんばりましたね」と言えば、きっと酒をやめて生きる希望を回復したのではないかと思いました。 「酒気帯びの人とは相談しません」ときっぱりと切られました。 その翌日から、彼とはまだ出会えません とても残念なことは、担当ワーカーさんはとてもいい人であったということでした。 ワーカーさんは役所のルールを曲げられないということでした。 この国の、障がいや疾患に関しての知識のなさが原因でした。 今日、この件について、自殺予防総合対策センター主催の自殺に関する会議で、改善の提案をしました。 酒気帯びの人全員を無差別に相談にのってほしいと言っているわけではなく、 遺書を持っていた彼が、もう一度生きようかと考えた気持ちをわかってほしいと伝えたかっただけでしたが、役所のルールですという言葉は、一度も変わりませんでした。 2009年年始、同じようなアルコール依存症者で生活保護を切られたという人が、 酒をやめたいなという思いの中で、寒い冬の中で、 もう一度頑張ろうと行った派遣村に行って、やっぱりだめだと池袋に戻ってきて、その中で、 電車に飛び込みました。 3月6日 AKKの会で、アルコールと貧困についての講演をします 有料ですが、生活困窮をされているかたは無料です。 多くの人に、依存症について知っていだければ幸いです。 http://www.akk-jp.asia/220306seminar.html 詳細は上記ページで (以上は、ある事例の話を書きました。それは特定の人物ではありません。実在の何人かを合成して書いています。こうした方は少なくありません) (文責) TENOHASI代表 森川すいめい
by tenohasi
| 2011-02-27 00:44
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