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11月9日の炊き出しボランティアに参加しました.今回は調理と配食両方に参加したほか,夜回りセミナーも受講しました.
ここがポイント!①【ボランティア保険】 ボランティアに参加するにあたり,ボランティア保険への加入が推奨されています.できるだけ入っておいたほうが良いでしょう.ボランティア保険は,各自治体にある社会福祉協議会で申し込むことができます.社会福祉協議会で手数料が無料となる振込用紙がもらえますが,特にそれを利用しないのであれば,1度出向けば手続きが終わります.私のときは,保険料は最も安いプランで1年間300円でした.代表者が出向いて複数名分の申し込みも可能です.ちなみに,災害発生時には,オンライン申込ができるようになるそうです.
晴れだけどやや肌寒い当日.公共職業訓練校調理科つながりの友人と二人で,調理の集合場所へ向かいます.二人とも調理ボランティアは初めてです.ドキドキしながら建物に入ると,すでに何名かいらっしゃいました.いつもよりボランティアの方の数が少ないらしく,後から何人か来るとのことでしたが,10人もいない状態で調理開始となりました.これはしょっぱなから厳しい日に来てしまいましたね(笑).
「あまりがんばろうとする必要はなく,やれることを自分のペースでやっていただけたらそれでいいですよ」との主旨のことを言われてすいぶん気が楽になりました.今日はご飯の量が8リットルの釜6つ分(6釜)だそうです.そして野菜などの食材を切っていくわけですが,さすがに量がかなりあります.これを時間をかけて人海戦術で切っていきます.
ちなみに,たとえ調理の経験がほとんどしたことが無かったとしても,なんらかのお仕事はあるようですし,調理師やベテランのボランティアの方がサポートしたりいろいろと丁寧に教えてくださいますので,むしろ調理に興味があるけれどなかなかやってみる機会がない,という方にも調理ボランティアはぴったりなのではないかと思いました.ただし,ケガや事故には十分ご注意を.
ここがポイント!②【包丁作業用テーブル】 包丁作業をするテーブルには穴が開いており,その下にボウルや箱をセットして,切った食材を穴に放り込みます.また,床に裏返しになったお茶碗の上にテーブルの脚が乗っていますが,このわずかな高さの調整で包丁作業がぜんぜん楽になるのだそうです.
ここがポイント!③【キャベツを真っ二つ】 キャベツなどを真っ二つに包丁で切るときは,まずキャベツを芯の部分が上になるように安定させてまな板の上に置き,芯の部分の上からまな板へ突き刺すように包丁を入れ,そのまま包丁を手前に倒すように手前半分だけ切り込みを入れ,その後反対側を同じ要領で切ると比較的安全に切ることができます.
まかないは焼きそばとごはんに納豆.納豆は卵入りのと,ベジタリアンの方用に卵を入れていない納豆も用意されていました.単に味の好みというわけではなく,ベジタリアンの方用に,というご説明があったことに,いろいろな方々を受け入れて一緒に仕事をしていくという志を感じました.
夜回りセミナーを受講する人は途中でセミナーを受けます.現場の最前線でご活躍されているTENOHASI事務局長清野(せいの)氏出演のNHKの録画番組を観ながら,ご本人と一緒にご説明付きで観れるというのはとても貴重なありがたい機会だとも思いました.番組前後の裏話やその後のエピソードもお聞きすることができました.
このセミナーを通して,支援や協力において 「ご本人のご意志を尊重することこそ最も大切」 ということをはっきりと認識し実感を持つことができました.なんだか胸にいろいろな思いや考えが去来して,自分の生き方というか人生をも見直す機会にもなったような気がしました.
ここがポイント!④【寸胴鍋の調理】 写真を見ると,寸胴鍋一杯に水と食材が入っていますが,実は水はほとんど入れておらず,8割くらいが食材の野菜から出た水分です.だから家庭ではちょっとなかなかできない,おいしい汁になります.ちなみに,味付けは調味料の分量をだいたいで入れるので,複数ある寸胴鍋それぞれで微妙に味が違うということが起こり得ます.そこで,完成した汁をクーラーボックスに移す際,複数ある寸胴鍋それぞれから等分量をクーラーボックスに入れて混ぜます.ここでも工夫がありますね.
ここがポイント!⑤【寸胴鍋の混ぜ方】 寸胴鍋の中をかき混ぜるとき,鍋底から上へかき混ぜないと,ニンジンなどの重い食材が鍋の底のほうに溜まった状態になってしまいます.なので私は鍋底からしっかりかき混ぜたのですが,後から思えば裏目に出てしまったかもと思いました.というのも,汁をクーラーボックスに移した後に配食していく際にも,底に重い食材が溜まりがちになるからです.重い食材が底に溜まった状態で寸胴鍋からクーラーボックスに汁を移すのであれば,結果的に重い食材がクーラーボックスの上のほうに溜まることになります.そのほうが,偏りなく配食しやすいのではないかとも思いました.とはいえ底からかき混ぜたほうが味は均一になりやすいはずなので,どうやればいいかはぜひ皆さん試してご報告をお願いします!(笑)
できた料理をクーラーボックスに詰めてトラックに積んだら,配食場所となる東池袋中央公園へと向かいます.そしていよいよ配食です.寒い中,配食を待っておられる方々が,何人かづつのグループに分かれて来られます.中には遠くから何時間もかけて来られている方もおられるとのことでした.
ここがポイント!⑥【配食時の保温】 保温のために,配食直前まで食事をクーラーボックスから出さない状態にしておきます.特にこれから寒くなるので,少しでも暖かい食事を食べていただくのはとても大切です.
配食中,いろんな方が感謝を伝えてきてくださって,とても心が暖かくなりました.特に,配食をおかわりに来られた方からの 「めちゃくちゃ旨い.身に染みるように旨い」 とのお言葉がとても印象に残っています.ちなみに,まかないとして私も食べさせていただきましたが,充実感を感じていたせいもあったのか,お野菜の出汁が効いているせいなのか,正直,これまで食べたどんな料理よりも旨かったです.
配食終了してから撤収後,最後に国境なき医師団の方を含むボランティア全体で集まってミーティングです.今回は何回かのおかわりやお弁当を含む延べ人数として311食分提供とのことでした.ここで解散ですが,私は調理場の後片付けにも参加することにしたので,調理場へ戻って後片付けもしました.
すべて終わったのは夜10時頃.お疲れさまでした!
(HATA)
by tenohasi
| 2019-11-27 13:49
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