人気ブログランキング |

1/5(日)越冬活動4日目&総括

2018年の年末から定期的に炊き出しの調理場のお手伝いに参加しています。今回はTENOHASI越年越冬活動で1230日から15日までの4日間、調理場に通いました。公園の配食には行きませんでしたが、調理の釜場の湯気を通して見た事感じた事をご報告します。

今年の年末年始は民間企業、自治体・官公庁などの多くが9連休となりました。多くの人にとっては楽しい休日となります。しかしTENOHASIが支援する住むところを失ったり生活に困窮している人たちにとってはとても厳しい期間となります。日払いの賃金が得られず、公的な支援を求めるにも行政の窓口が閉ざされる事になります。例年は1230日から2日までの4日間連続でしたが、9連休の今年は途切れなく支援できるように305日まで1日おきの炊き出しとなりました。定例の活動日である28日も含めると短期間に5日間の活動となりますから、食材やボランティアの人手も分散されます。ベテランのボランティアの方もご家族と過ごされるので、人手は足りなくなる筈。私はこんな時こそ出来るだけ多く参加してお手伝いしようと決めていました。


しかし蓋を開けてみると意外にもたくさんの方が調理場に参加されました。大学の先生の指導で。友人や家族に連れられて。たまたま知ったなど近くの方もいれば遠方から来られる方など年齢も地域も動機も実に様々な皆さんです。最終日の5日を除いて常に20人を超え、一番多い日は30名もの人で狭い調理場は活気にあふれていました。作業に入る前のミーティングでは「初めてなので足を引っ張らないようにがんばります」と挨拶される方が何人も。初めての方が緊張するのは当たり前ですが、先輩ボランティアと一緒に楽しみながらすぐに作業に慣れていました。私自身は火を使う釜場と呼ばれる作業についてはようやく慣れてきたのですが、気持ちだけは常に初心者のように緊張感と謙虚さを忘れないようにしたいとも思っています。

1/5(日)越冬活動4日目&総括_f0021370_13360087.jpg

鍋に小さな虹が……………



さて、公園に集まって食べる方も実に様々。歯が悪くて固い物が食べられなかったり、辛い物が苦手など。それでも一番のごちそうは温かくてバランスよく栄養があるもの。そして年末年始は何か特別なものを食べていただきたいとメニューや調理の方法にも工夫を凝らします。30日は鶏塩鍋、1日はお雑煮、3日は鮭の酒粕汁、最終の5日は中華丼。普段作ることの多い鶏肉野菜のスープと違い、調味料の量やお雑煮なら調理場から離れた場所にある公園で食べる時に最適な状態になるようにお餅はいつどのように投入すればよいか。鮭は無駄なく食べやすいように骨や固い皮の部分は圧力釜で柔らかくし、では酒粕はどれくらいを入れるかなどなど、実験や試行錯誤をしながらの調理でした。とにかく量が多い。汁物が120リットル、ご飯が8リットル炊きで4釜から6釜。家庭で料理する経験値がそのままでは使えません。


1/5(日)越冬活動4日目&総括_f0021370_13354193.jpg

お雑煮にお餅。さていつ投入するか?!……………



期間中の炊き出しに集まった方は定例の時よりも多くて180人から200人くらいだとお聞きしました。最近の越年越冬では経験のないくらい多い参加者であったようです。いわゆる「ホームレス」の状態にある方はここ数年で徐々に減っている筈なのですがなぜか多かった。用意したご飯の量もその都度検討して増やしたり調整をしていました。

調理場で作った料理は大きなクーラーボックスに詰め替え、トラックに載せて公園に。その時料理だけではなく、寄付でいただいた大量の服も運びます。公園で食事を配るのは18時から。その前に服を配るのですが、あまりにも大量にあるので前もって上着やズボン、下着などの分別が必要です。調理場の横で料理が出来上がるのを待ちながらこういった分別の作業も行われています。


1/5(日)越冬活動4日目&総括_f0021370_13343176.jpg

酒粕をこねて溶かして……………



最終の5日。既に暗闇が迫る中、中華丼に最後に入れる片栗粉の量とタイミングに神経を使いながら仲間と一緒に鍋をかき混ぜ、熱々ごはんと中華丼を満載したクーラーボックスを載せたトラックの赤いテールランプを見送りながらようやくほっとしていました。体力がなくて配食の公園までは行けなかったのですが、こうして年末年始を調理をする現場でお手伝いする機会をいただいたことがありがたく、また清々しさを感じていました。と同時にこれを食べてくれる皆さんの事、こうした活動がいつか無くなる事があるのだろうかという思いも沸き上がります。


年末年始の貴重な時間を調理のために集まってくださった多くの皆さんは、多分それぞれの色々な事情を乗り越えて集まっていただいた方達。初めての方は自信がなくて不安を感じながらも、しっかりとこの活動の担い手となっておられました。

定例の第2第4土曜日がまた来ます。次の活動日は11日。あまりのんびりする間もありません。しかし休みたい時には休み、無理なく参加する事が長く続けるためには大切。これからも出来るだけ淡々と参加させていただきたいと思っています。


(担当:JN)



by tenohasi | 2020-01-29 13:46
<< クラウドファンディングへのご支... 1/3(金) 越冬活動3日目 >>