<   2018年 03月 ( 5 )   > この月の画像一覧

炊き出しボランティア日記 3/10(土)

私の家は茨城県某所。調理をしている場所までは約2時間の道のりです。

炊き出しの日は家を8時頃に出発。車を50分ほど運転し、駅前の駐車場に停めてから電車へ乗り換えます。電車に乗るのは約40分。9時30分頃には都内に到着です。

ここからが私のお楽しみタイム。

まずは、お気に入りのカフェで美味しい「コーヒー」を飲みながらゆっくり「読書」。

コーヒーの芳ばしい香りに包まれながらの読書は至福のひとときです。

40分の読書タイムを終え、1020分にカフェを出発。

次のお楽しみは・・・「メンチカツ!!」

カフェから活動場所まで20分ほど歩くのですが、途中に美味しいお総菜屋さんがあるのです。そこでメンチカツ(たまにコロッケ)を買って、活動場所まで食べ歩き。肉汁がジュワッと旨みたっぷり、玉ねぎの甘みもしっかり、程よく胡椒も効いていてとても美味しい・・・

といった感じで1040分頃に活動場所に到着。2時間の道のりも楽しみながら炊き出しに参加しています。「何かの役に立ちたい」という思いも大切ですが、自分なりの「楽しみ」を見つけることも、ボランティア活動を長く続けていく上で大切なことだと感じています。

今日のスープの材料は「人参・大根・カブ・白菜・キャベツ・玉ねぎ・ほうれん草・青梗菜・もやし・椎茸・長ネギ・鶏肉」です(何か忘れているかも・・・)。

f0021370_20073404.jpg

 ↑歯が弱い方でも食べやすいよう、じっくり煮込んでしょうゆ味で仕上げました。

f0021370_20074204.jpg

  ↑今日もこの温かいスープを通じて、多くの方と心が繋がりますように・・・

                        (ぐんじ)


★TENOHASIからのお願い★

調理班トラック運転手募集!!

普通免許でOKです。月に一度、二か月、三カ月に一度でもかまいませんが、長く続けてくださる方募集します。

鍼灸班受付募集!!

定期的に受付をしてくださる方募集しています。

どちらも、あまり負担に思わずに、「出来そうかな」と思われた方、ぜひご連絡ください。首を長くしてお待ちしております!!




[PR]
by tenohasi | 2018-03-21 20:11

ボランティア体験記③【撤収・片付け編】

■来た時よりもキレイに

路上生活者の方々がお帰りになると、すぐに公園の後片付けが始まります。ため息をついている暇はありません。それぞれの持ち場で、テント、椅子やテーブルをたたみ、空容器と割りばしをまとめ、ごみを分別し、すべての物資をトラックに積み込みます。そして使わせていただいた公園をきれいにお掃除するのです。私たちが落としたごみ以外だってもちろん拾います。来た時よりキレイにして帰るのがTENOHASIさんのポリシーだそうです。山登りが好きな私にはとてもよく理解できました。

■複雑な気持ちの報告会

片付けの後はボランティアスタッフが輪になって集まり、報告会が始まります。参加したボランティアの皆さんのお顔を拝見すると、学生さんなのでしょうか、若い方が多いですね。お母さんと子供たちと思われる方もいらっしゃいました。朝から一緒に調理をした面々も。

報告会は、今日の活動の成果と、私たちが暮らす豊かな国が抱える社会問題の一端を垣間見る時間となりました。炊き出しに並ばれた路上生活者の方197名・ボランティア参加者65名、配食数414食、生活相談4件、医療相談6件。勤めていた会社が倒産して就職先が見つからずここに辿りついた路上生活者方には就職面接に同行し、生活保護申請を希望する方にも同行者が付き添うそうです。慢性的な高血圧症の方には医師が紹介状を出したとのこと。

名前も顔も知らない人たちと一つのことを成し遂げた達成感を感じる一方で、ちょっぴり複雑な気持ちになりました。今日来てくれた方々はほんの一部だろう。路上生活予備軍だって何人いるか想像もつかない。本当にこの方々の助けになっているのか。果たして問題の解決につながっているのだろうか。自分だってそうなる可能性はゼロではない。そうなったら自分はどうやって生きてゆくのか。

路上生活者の方々が抱える悩みや希望はその日その時、人それぞれで違うでしょう。でもここに来れば、お腹いっぱい食べられる、相談に乗ってもらえる、薬がもらえる、助けてもらえる。そのことを決して忘れないでほしい。そして私たちはその場所を提供し、寄り添っていくのです。それは、助けを求めて辿りついた方を、行政や他団体と協力・連携して普通の生活に戻れるよう支援することができる。ここは、自立につながる最初の一歩。出発点なのです。

一日のボランティア経験で気づいた大切なことがあります。「行動を起こせば見えない世界が見えてくる」。とても単純なことですが、今までそれができていなかったのです。

さて、報告会の最後は想定どおり募金タイム。ささやかながら、今日の気づきと、おいしい食事のお礼を込めて寄付をさせていただきました。

■まだまだ終わらない

さあ、最後のお仕事が待っています。本日大活躍した食品用クーラーボックスと食器類の洗いです。こちらも立候補した若干名のスタッフで行います。トラックとタクシーに分乗して調理場に戻ったのは8人。時計は1930分を過ぎたあたり。片づけに利用する洗い場は、昼間と同じ調理場です。場所を提供していただいている方の更なるご厚意で、お湯が使えるので、油汚れが楽に落とせてとても助かります。それに手も冷たくありません。きれいに洗いあがったクーラーボックスの山を見て、今日の活動がとても充実したものだったと振り返り、大きな達成感を味わうことができました。最後に善意で調理場をご提供くださっている家主さんに挨拶をしてそれぞれが家路につきました。わたしには帰る家があって、待っている家族がいる。普段は見過ごしてしまいそうな日常がなんて幸せなことなんだと、しみじみ感じました。そして毎月第24土曜の2回、どんな日も欠かさずに炊き出しを行うTENOHASIさんと、それを支えるボランティアの皆さんの献身的で責任ある行動に脱帽するのであります。

鼻息を荒くして「社会福祉のために!」なんて思わなくても構いません。なんか寂しくなったり、息苦しさを感じたりしたら、TENOHASIさんのボランティアに参加してみるとよいでしょう。人を元気にできるだけでなく、きっとあなたも元気になれると思います。

TENOHASIさんでは炊き出し片付けボランティアを募集中!

http://tenohasi.org/volunteer/information/#bosyu13

わたしが感じた特典

・片付けだけだとつまらないと思います

・ぜひ、調理からご参加してみてください。きっと良いことがあります


[PR]
by tenohasi | 2018-03-09 09:57

ボランティア体験記②【運搬・配食編】

炊き出しのご飯を配る場所は東池袋中央公園。調理した場所からは車で15分くらいです。1.35トンの小型トラックに物資やご飯を積み込み、2往復して運びます。片道ごとに1便、2便、3便、4便と呼んでいました。1便は案内用の立て看板、長テーブル、発泡スチロール製の器、割り箸、紙コップ、ごみ箱、炊き出し提供用ホットコーヒーが入った特大のドリンクジャー、ご寄付いただいた衣料品や日用品を運びます。2便は荷下ろし後、すぐにとんぼ返り。3便は今夜のベストカップル「あつあつ野菜スープ」と「ほかほかごはん」をたっぷり詰め込んだたくさんの食品用クーラーボックスを運びます。4便は公園での活動終了後に、運び込んだ荷物の撤収となります。

■トラックに同乗

実は今回、ボランティアの申し込み時に「配送も体験したい」と書き添えておきました。TENOHASIさんのボランティア募集のホームページの最後に「ドライバー(物資や食材等の運搬)」とあったので、一気通貫でやってみようと思ったのです。当日は1便に同乗し、運搬のお手伝いもさせていただきました。手渡されたのは「炊き出し運送運行表」。そう、路線バスの運転士がダッシュボードに置いておく、あのジグザグの表です。到着、出発時刻が分単位で書かれていて、それだけでプロドライバーになった気分になります。ここでの注意点は「積み忘れ」。公園での活動時間は限られていて、衣料品配布、配食、後片付け、撤収の時間がきっちり決まっています。忘れ物を取りに戻る時間はないのです。時間を守れないと、炊き出しを楽しみに集まってくれた路上生活者の方々・公園ボランティアスタッフの方々を待たせてしまいますし、公園が使えなくなってしまう恐れもあるのだそうです。責任重大なのです。いよいよ1便が出発。「俺はプロの運び屋・・・」、助手席に座っているだけですが、使命感が沸き上がります。ドライバーは10年間、TENOHASIさんの活動を支え続けているコアメンバーのOさん。トラックのミッションはAT、バックモニター付き、もちろん普通免許で運転可能、サイズ感はちょっと大きめのワゴン車といったところ。

公園までの経路は基本的に幹線道路。渋滞時を考慮して2ルートを使い分けるというOさん。「次の交差点は右折レーンにハマるから左キープね」、「あの信号機は突然赤になったりするからスピードに注意してね」、「さっきの段差はジェントルにいかないと、汁(荷室の野菜スープのこと)が漏れるから」。なんとも実践的なアドバイスをいただきました。まるで君は2ndドライバーだよと言われているような気がして、嬉しくなりました。

■公園は連携プレー

16時過ぎ、公園に到着するとすぐに荷下ろしが始まります。待機していた公園ボランティアスタッフの方々が次々に荷物を受け取り、配置場所まで運んでくれます。生活相談、医療相談のグループもテントの設営を開始。一気に公園に活気が溢れてくるのがわかります。

配食が始まる18時までは、ご寄付いただいた衣料品と日用品を配布します。大人気の温かいホットコーヒーの提供も開始します。炊き出し参加のボランティアさん、医療相談、生活相談、鍼灸スタッフなど他団体の方々、炊き出しごはんを楽しみに集まってくれた路上生活者の方々、総勢250人はいらっしゃいます。この中に自分がいて、色んな方々との繋がりができる。公園内にできた小さなコミュニティーの一員になることで、自分も少しは誰かの役に立てたかなと実感することができました。

3便が到着。お待ちかねのあつあつ野菜スープにほかほかごはんが運び込まれ、いよいよ配食が始まります。初心者ボランティアさん、少し経験がありそうなボランティアさん、ベテランのコアメンバーの方々、経験を考慮しながら役割と配置が決められます。ここでも基本は立候補制。空のどんぶりを手渡す係、ご飯をよそう係、よそったごはんを手渡す係、ごはんにあつあつ野菜スープをかける係、空容器や割りばしを回収する係、お仕事はたくさんあります。わたしはご飯をよそう係に立候補しました。それぞれの係による、流れるような連係プレーでどんどんご飯を配っていきます。美味しそうに食べてくれる路上生活者の方々を見るとだんだんと嬉しさが込み上げてきます。1時間足らずの間に400食以上(皆さん、おかわりをしてくれんです)を配りますので、ごはんをよそう腕が疲れてくるし、腰もつらくなってくるし、お腹も空いてきます。ここでも絶妙なタイミングでスタッフ交代が告げられます。ボランティアスタッフのまかないタイムです。メニューはもちろん、野菜たっぷりのスープかけごはん。ボランティアスタッフも交代で本日のメニューを頂くことができます。野菜スープに入っているニンジンを見て、「おっ、このニンジンはわたしが切ったやつかも!」と思うと、ココロも体も温まるのを感じます。

配食も終盤。3巡目のお替りに入る頃には野菜スープがなくなり、残りのご飯はふりかけ弁当にして配ります。ご寄付でいただいた食材ですから、無駄なく、ちゃんと食べきることが大切なのですね。この頃には大半の路上生活者の方々は何処へともなく去っていき、随分と人が減って寂しくなってきます。

「お腹はいっぱいになっただろか」、「今日は寒いから大丈夫かな」、きれいな月夜を見上げながらなぜか小さなため息がでた。

TENOHASIさんでは配食ボランティア募集中!

http://tenohasi.org/volunteer/information/#bosyu12

わたしが感じた特典

・おじさんたちが美味しいよ!といってくれます。

・おいしいまかないが食べられます

・こころも体もあたたまります

・友達ができるかもしれません


[PR]
by tenohasi | 2018-03-09 09:54

ボランティア体験記①【調理編】

わたしは今年52歳になるサラリーマンです。ボランティアに興味を持ったことはありませんし、参加した事などもちろんありません。せいぜいコンビニの釣り銭を募金箱に入れるくらいです。そんなわたしが炊き出しボランティアに参加したきっかけ。それは「居場所探し」です。仕事が上手く行かず、明るい将来が描けずに自己否定してしまう自分をどうにかしたかったのです。ココロが弱っていたのですね。

■身近に感じたTENOHASIさん

TENOHASIさんを選んだ理由。それは、単なる炊き出しでご飯を食べてもらうだけではなく、そこをきっかけに、医療や生活保護、自立に向けた支援につなげる活動をしているからです。雨の日も、雪の日も、月に2回の炊き出しを欠かさず実行してきたポリシーに動かされました。それから事務局長理事の清野さんが父親と同じ中学校教師であったこと、わたしと年齢がちかいこと、定年を待たずに退職してTENOHASIの運営に尽力する行動力にも魅力を感じました。少年時代を過ごした北海道浦河町の「浦河べてるの家」とも繋がりがあると知り、何かの縁を感じたことも理由の一つです。ボランティアに参加する理由は人それぞれでしょうが、今回、TENOHASIさんのボランティアに参加して感じたこと、思ったことを体験談として綴ろうと思います。

<①調理編>

■ホームページから申し込み

最初にTENOHASIさんのホームページから調理ボランティアに申し込みます。申し込みフォームに氏名、メールアドレス、備考欄に「224日の調理ボランティアに参加を希望します」と書いて「送信」ボタンをポッチっと。その日の深夜に事務局から、日時、集合場所、最寄り駅からの所要時間、作業内容と持ち物が記載された丁寧なお返事メールが届きました。でもここで油断してはいけません。行ったこともない場所で会ったこともない人達と料理を作るのですから。包丁さばきの達人、炊飯名人、強面の監督官が睨みをきかせているかもしれません。「リンゴでうさぎちゃんを作れるだけではたぶんダメだ・・・」弱ったココロをなんとか奮い立たせ、頭にかぶる日本手ぬぐい、マスク、ゴム手袋、ウィンドブレーカーなどをザックに詰めて準備完了です。

■沿線つながりで溶け込む

いよいよ当日。電車に小一時間揺られて集合場所に到着。時刻は朝の1050分。すでにメンバーの大半は集まっているようでした。「鬼の監督官は誰だろう」、「包丁の達人はこの人かな」と想像が先走り、なんだか緊張してきます。

そんなとき「今日は中央線がね・・・」。同じボランティアスタッフの奥様方の会話が耳に入ってきました。この機会を逸してはいけません。まずは溶け込むのです。「中央線ですか。僕もです。駅はどちらですか?」「えっ、国立!?」聞いてみるものですね。なんと同じ駅。するともう一人「私も同じ」。さらに「私は武蔵小金井」。あっという間に中央線の会が誕生です。TENOHASIさんの調理現場は、アットホームな雰囲気でとても安心できる場所だったんです。

■調理開始

作業開始前のミーティングに参加したのはわたしを含め22人。役割は「食品運搬コンテナの洗浄」、「お米とぎ」、「野菜の皮むき&野菜切り」の3つです。どの担当になるかは基本的に挙手による立候補制ですが、リーダー的な方の指揮のもと、各担当がスムーズに決定しました。ここでの注意事項は2つあります。①食中毒防止のための手洗いとアルコールによる消毒をこまめに行うこと②包丁でケガをしないこと(これは3回も繰り返していました)。万が一のため、ボランティア保険に加入しておくという手もあるそうです。

さて、いよいよ調理開始です。まずトラックから食材を下ろします。白菜、キャベツ、玉ねぎ、人参、れんこん、ブロッコリーなど新鮮で立派な野菜がたくさん。これに鶏肉を加えてお味噌仕立ての野菜スープを作ります。ご寄付でいただいたお米は約60キロ!炊飯係の方曰く、「今日はナナカマだね」。これは「今日は8リットル炊きのお釜で7回ご飯を炊くよ」という意味だそうです。すごい量ですね。

わたしは洗浄係に立候補したので、調理場外の洗い場でたくさんの大きなクーラーボックスを綺麗に洗いました。これも食中毒防止のため念入りに。2月としては日差しもあって温かく、顔にかかる水しぶきが気持ちよかったです。

洗浄作業が終わり、調理場に戻ると、調理場では10人がかりで大量の野菜切りの真っ最中でした。すでに定員いっぱいで僕の出番はなさそう。手持無沙汰にしていると本日結成した中央線の会のKさんに野菜切りの権利を譲っていただきました。チームワークでどんどん野菜を切り刻み、一時間少々で巨大なクーラーボックス何杯分もの野菜を切ることができました。一人では何時間もかかることでも、チームや仲間と一緒なら簡単にやり遂げられるのだと実感しました。(会社では押し付け合いが多いからなおさら感動です)

■感動のまかない

時刻はお昼を過ぎてお腹が空いてくるころ。絶妙なタイミングでまかないの案内がありました。本日のメニューは、「白飯、焼きそば、カレー、大根の煮物、紅ショウガ、きざみのり、生卵、納豆」。トッピングは自由です。是非お試しいただきたいのは、「焼きそばオンザライス生卵添え・気ままに納豆も」。これがなんとも言えず美味なのです。美味しい食卓には笑顔の花が咲き、食後のお菓子やコーヒーも頂きながら会話が弾みます。ここでもやっぱりアットホーム(ひょっとしたら我が家よりも)なんです。参加してよかったなと心底思いました。

みんなでワイワイまかないを頂いている間に、炊き出し用のご飯はふっくらつやつやに炊きあがりました。美味しく炊きあがったご飯と、共に完成した今夜のベストパートナーとなる野菜たっぷり栄養満点スープは、食品用クーラーボックスに入れ、楽しみに待ってくださっている方々のもとへと届けます。どちらも炊飯のプロ、煮込みのプロが心を込めて作ってくれます。ごはんを作っておいしく食べてもらう。それだけのことですが、とても大切な繋がりなんだろうな。きっと。

次回<②運搬・配食編>に続きます。

TENOHASIさんでは調理ボランティアを募集中!

http://tenohasi.org/volunteer/information/#bosyu11

わたしが感じた特典

・包丁さばきが上手になります(野菜限定)

・ダイナミックな調理を経験できます

・美味しいまかないが食べられます

・運が良ければ中央線の会に入れます

・居心地が良いです


[PR]
by tenohasi | 2018-03-09 09:52

2/24(土)炊き出しボランティア日記

還暦を過ぎて、炊き出しボランティア・デビューです。
 聞き間違えは多いし、目はしょぼしょぼ、理解力も足腰も弱まる一方の身で、なんの取り柄もないオバサンは、皆さんの足手まといにならないか正直、少し不安でした。
 でも、思い切って参加してみたら、やはり「案じるより生むが易い」ですね。新たなご縁や刺激をいただいて、身も心もリフレッシュしました。皆さん、ありがとうございます。
 反面、初参加者向けのセミナーを受けながら、自分には社会の歪みを直視し、路上生活の方に寄り添い、行動し続ける覚悟などあるのだろうか――。ふと、そんなことも感じましたが、まあ、あまり気負わず自分のできる範囲で、ユルユル続けていけたらと思います。

    ★          ★          ★

そもそも私が炊き出しボランティアに参加したいと思ったのは、飼っていた犬(♂)を通じて路上生活者の方たちと、わずかながら交流があったからです。
 散歩の途中、尻尾フリフリ近づいていったのをきっかけに、彼は路上生活のオジサンたちに頭を撫でてもらったり、オヤツをもらうようになりました。ある人は缶を集めて得た収入の中から、彼のためにわざわざ犬用ジャーキーを購入してくれました。自分用に買ってきた食パンを半分にちぎって、分け前をくださる方もいました。
 ところが墨田川テラスの整備や高速道路の脚柱工事が始まると、オジサンたちは追い立てられ、姿を見かけなくなってしまったのです。お礼を言えぬまま交流は途絶え、オジサンさんたちにいっぱい可愛がってもらった彼も昨年11月、旅立ちました。

    ★          ★          ★

日中は春のような暖かい空気に包まれていましたが、日が落ちると次第に冷気が満ちてきました。東池袋中央公園で、いよいよ炊き出しのスタート。路上生活者の方々も三々五々、集まっていらっしゃいました。まず衣類の配布があり、続いて具だくさん汁かけご飯の配食です。オバサンは感謝の気持ちを込めて、勢いよくドンブリにご飯を盛っていました。
 黙って作業を見守っていた先輩ボランティアが「これくらいが適量かな」と、ご飯少なめのドンブリを指さします。「なるべく野菜を採ってもらいたいでしょ」。そうでした! 汁のスペースを残しておかなくては(汗)。「牛丼じゃないからね」「お代わりもできるし」、すかさずオバサンにかけられた気配りの合の手、痛み入ります。

    ★          ★          ★

交代して、路上生活者と同じメニューを若いボランティアの人たちと一緒にいただきました。まだ暖かい汁をすすると、薄味ゆえに野菜のうまみが口の中に広がります。彼女たちも今日が初参加とのこと。「思ったより若い人が多かった」という意見に加え、一人の女性の「一見しただけでは分からないですね。実家の父親も同じような恰好してますモン」という感想に、オバサンも大きく頷きました。これが新聞などでときどき目にする「見えにくい貧困」なんでしょうか。
 見るからに路上生活をされていると分かる方もいらっしゃいますが、街ですれちがったら、まったく分からないような方も少なくありません。見た目で差別されることは減ったかもしれないけれど、路上生活の境遇は改善されない。この現実を改めて思い知った、炊き出しボランティア初体験でした。
 とは言え、社会構造云々を声高に論じるつもりはなく、「細く長く楽しく」をモットーに参加したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(T・K)



[PR]
by tenohasi | 2018-03-02 10:02