4月24日(土)に初めてTENOHASIさんのボランティアに参加しました。会場となった池袋の公園内では、私がお手伝いをさせていただいた衣類・食料配給ボランティアに加え、医療、鍼灸施術、生活支援ボランティア活動も行われていました。支援を必要としている人がこんなにもいるのかと驚きを隠せませんでしたが、それと同時に人を助けたいと思っている人も多くいるのだと実感できたことはとても嬉しく、心地のよい疲れと共に一日を終えました。以下2点は、私今回のボランティア参加で一番強く感じたことです。 (1) 路上者生活支援には時間と忍耐力が必要! 今回は初参加ということで、TENOHASIの清野理事長からTENOHASI発足の経緯や過去・現在の活動についての講義を聴かせていただきました。講義の中で印象に残ったのは、路上生活者支援のゴールの1つは、各当事者が目指す再出発(=「自立」)を実現することであり、そのためには一人一人のニーズを把握し、時間をかけて根気よく向き合っていくことが必要とされているということ。路上生活者には、人や社会を信用していない人が少なくなく、彼らのトラウマや苦しみに寄り添いながら前に進んでいくことは一筋縄ではいかないのだと感じました。 初心者の私は、まず目下の目標として、心を閉ざした彼らが「人を頼っていいんだ」「自分を想ってくれる人がいる」と気づき少しずつ心を開いてくれるよう、衣類や食料配給を通じてお手伝いさせていただきたいです。 笑顔を忘れずに! (2)どんな人でも誰かにとっては「大切な人である」ということ 衣類・食料配布の中で路上生活者1人あたりに接する時間はおそらく1分もありません。だけど、何気ない言葉を交す中で「なんだ、彼らは自分と何も変わらないじゃないか」という当たり前のようで忘れがちなことに気づかされます。彼らにも、自分と同じように自分の誕生を喜んでくれた家族がいて、彼らを大切に想う人がいるということ。以前、福祉施設で働くある人が、頑固で心を開いてくれない患者さんへの対応に困っていた時、「自分には“気難しいおやじ”でしかないが、世の中には彼のことを大切に想う人がいるのだ」ということに気づき、心が軽くなって患者さんへの接し方が変わったという話を聴きました。配給をしながらその言葉を思い出し、ジーン・・。路上生活者に限らず、この世に生きる人間1人1人が、誰かにとっては大切な人であること。ボランティア活動を通して改めて気づかされました。 ありがとうございました。これからも宜しくお願いいたします。 ボランティア、洋子 ![]() ![]() #
by tenohasi
| 2021-05-05 13:45
| 炊き出しボランティア
今回初めてTENOHASIさんの炊き出しボランティアに参加しました。大学に入ってからボランティア活動はいくつか参加したことがあったものの、どれもイベント手伝いのもので単発の活動でした。定期的に参加できる活動を探していましたがなかなか見つからず、授業も忙しく…ようやく時間が取れそうになった去年は、コロナでどの団体も参加募集を一時停止していました。
それまでは病院ボランティアに興味があったのですが、コロナで失業者が増加し、私と同じ大学生でもバイト代が激減して1日1食で生活している人がいるというニュースを見て、生きていく上で最重要な衣食住の一つである食に不自由している人をサポートしたいという思いが強くなりました。そんな中でTENOHASIさんの活動を見つけ、私がやりたいのはこういうボランティアだ!と思い参加を決めました。 参加して初めて知ったのですが、炊き出し以外にも衣服の配給、医療相談、生活相談など、路上生活者を現状から脱する手助けをする活動がたくさんありました。そしてもっとも驚いたのは、当日に炊き出しに並んだ路上生活者の数でした。駅で路上生活者を見かけることは良くあるのですが、まさか300人以上が並ぶとは想像していませんでした。 路上生活者は主にアメリカを始めとする海外の問題であって、支援を必要とする人が多いから海外ではボランティア活動が盛んなのだ、という誤った認識を私が持っていたことに気づかされました。
一度の活動で路上生活者やその原因となる社会の問題を多く学ぶことが出来ましたが、まだまだこれは氷山の一角なのだと思います。これから定期的に活動に参加してさらに理解を深めるとともに、生活に困っている人が私たちの想像以上に多くいるということを多くの人にしってもらえるような活動もしていきたいです。 今後ともよろしくお願いします。 田中よしの ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() #
by tenohasi
| 2021-04-20 19:08
| 炊き出しボランティア
何年か前、炊き出しの活動場所の真横、サンシャインのオフィスビルに勤務していた私は、ぼんやりとですがTENOHASIの活動を知っていて、参加してみたいと思っていました。 その頃、池袋駅で休まれているホームレス状態の方々も「いつものあの人」という感じの、同じ顔ぶれの方が多く、何かしたい気持ちがあったのです。 しかし、そのような思いを抱えつつも、当時はまだ働き方改革など叫ばれる以前で、私自身も夜12時、1時に帰宅し、シャワーを浴びて身支度をすると早朝のオフィスに戻って定時開始前までの仕事を仕上げる…と言った、めちゃくちゃな働き方をしており、とても誰かのことをケアする余裕はありませんでした。 そこから数年を経て、コロナ禍となって多くの方が困難な状況にある中、改めて自分のできることはないのかと探した時、T E N O H A S Iの活動を思い出し、今回初めて参加させて頂くに至りました。 現在T E N O H A S Iでは感染症対策の観点から、一度に受け入れる新規のボランティアの数を制限されており、一回につき4名の方までの参加が可能とのこと。 東池袋の公園での炊き出しは18時から、洋服などの無料配布は16:00からですが、初参加者はお昼過ぎからT E N O H A S I代表、清野さんからホームレス状態にある方々を取り巻く現状や、活動状況についてレクチャーを頂きます。参加者は高校生、大学生、社会人など多様な顔ぶれです。 清野さんから語られる当事者の状況はたいへん厳しいもので、路上生活をされている方の中には、発達障害などが原因で仕事が覚えられなかったり、空気が読めずに職場でいじめにあったりして、仕事を辞めざるをえなかった方もおられるそう。T E N O H A S Iを立ち上げられた、森川すいめい先生の著書『漂流老人ホームレス社会(朝日文庫)』にもうつ病がきっかけで仕事をなくし、そのまま住まいを失った方の話が語られていたかと思います。 パートナーや家族からのD Vや虐待から逃げた結果、路上生活を余儀なくされたり、昨今ではコロナ禍による日雇いの仕事の減少や雇い止めなど、実に多様な困難の先に住まいを失ってしまう現実があることを知りました。 また、そのような方々を利用しようと企む、所謂貧困ビジネスと呼ばれるものが存在するとの説明には、思わず眉をひそめずにはいられませんでした。「結婚できる」と言って海外の女性との偽装結婚させられる、路上生活者から携帯や通帳、戸籍を数万円で買い取り、振り込め詐欺や土地などの購入に使う(土地代はもちろん戸籍の持ち主である路上生活者に請求されることになる)、劣悪な宿泊所を斡旋し、保護費の大部分を搾取するなどのケースがあるそう。 T E N O H A S Iではこうした困難にある方にアプローチするため、メインの活動として炊き出しや生活相談、生活保護の申請同行などを行っていますが、レクチャーの間も清野代表あてに急な相談の電話などあるようで、ほんの小一時間の間に何度も携帯が震えていました。 レクチャー後にいよいよ炊き出しの会場となる東池袋へ移動した私たちを待っていたのは、すでに集まり始めていた路上生活者の皆さんでした。 「今日は何時からお弁当配布?」と聞きに来て、いかにも心待ちといった方も。まずは洋服の配布、その後に食事をお渡しする時間になりますが、16:00の開始時間には、ぐるりと公園の外周を囲むように長蛇の列ができていました。 洋服はシャツなどのトップス類、ベルト、帽子、肌着、靴、ズボンなどから好きなものを一人計3点、1アイテムにつき1点ずつ選ぶシステムです。密にならないよう、列の流れが詰まらないようにあまりじっくり選ぶことはできませんが、皆さん思い思いにこれがいいかも、あれがいいかと品定めされていきます。私がいた肌着や帽子のエリアでは、この日の昼間とても暖かかったこともあって半袖を求める方が目立ちました。 列に並ぶ方々は、普段フィクションの世界で路上生活者として描かれるような、ボロ布みたいなものを巻き付けた感じの、汚れた格好の人は見受けられません。不要なトラブルや偏見などを回避するために綺麗にされているのだと、この洋服の配布は非常に大切なことなのだという説明を思い出しました。 元々の寄付の数が少ないのか、帽子は早い段階ですべて貰われていきましたが、伸びていたり、洗うことのできない髪を誤魔化したり、人目を避けるのに必要なのかも知れないと感じました。 というのも私自身、数年前に適応障害に罹ってうつ状態が続いていた時、すれ違う誰かの目線が怖くて、一夏どこに行くにも帽子を目深に被っていた経験があるからです。 困難にあって疲弊しているときに、他人が怖い、見ないで欲しいと感じる。そういうことを思っている方もおられたのかも知れません。 その後は、ようやくお弁当の配布。この日の食事はマスジド大塚、T E N O H A S Iでは「大塚モスクさん」と呼ばれるJ R大塚駅にあるムスリム(イスラーム教)の礼拝所提供のビリヤニをメインに、パン、チョコレート、クラッカー類、ペットボトルのお茶やアルファ米が配られました。1周目に並ばれた方だけでも300名以上の方が、食事の提供を受けました。2周目に並ばれた方の袋にも、再びクラッカーを入れ続け、翌日はペンを握るのも上手くできないくらい疲弊していました。長い自粛期間の間に体力が落ちていたのかも知れません。 炊き出しは19時半くらいに終了し、簡単な全体ミーティングの後、残った大塚モスクさんのビリヤニを頂き帰路につきました。インディカ米を使ったチキンビリヤニの上に、手作りらしい人参のドレッシングがかかったサラダはとても美味しく、また大塚モスクさんの東日本の大震災の時の炊き出しの活動や、路上生活者の方々への寝場所の提供などの活動を知るところとなり、イスラームとは、ハラルフードとは何かを改めて調べるきっかけにもなりました。 最後に清野さんから、ベテランの人が少ないので是非一度限りでなく続けて参加して欲しいこと、いずれはリーダーの補助ができるようになっていって欲しいとお話がありました。一度炊き出しに参加すれば、水曜日に行っている夜廻りへの参加もできるようになるそうです。 今回、たくさんのホームレス状態の方々と触れ合う機会があり、中でも暖かい言葉をかけてくださった皆さんに感謝したいと思います。2回目の配食で、なかなか断られることの多かったクラッカーですが(水がないと食べづらいからかも)、「クラッカー、要りますか?」とちょっと自信なさげに差し出した私に「さっきお腹減って、クラッカーもう食べちゃったんだよ〜」と袋を差し出してくださる方がいたり、「帽子、似合う」とうっかりタメ口で話したところに「似合う?」と笑顔を返してくださったり、サポートしているようで、こちらがすっかり救われる場面も多くありました。 反面、多くの人に支援を行き届けさせるためにも、一人ひとりの方のニーズに細かく配慮できない、その時間的な猶予や様々なリソースがないことも痛感し、今後私自身が活動を続けていくにあたり、個人的な課題になっていくように感じました。 最後にボランティアとして受け入れてくださったT E N O H A S Iの皆様、本当にありがとうございました。「疲弊した」などと書きましたが、普通の体力があれば(私は自他ともに認める体力なし人間ですので…)初心者でも気軽に始められるボランティアですので、興味のある方は是非ご一緒しましょう! かくいし 初心者の方向けボランティアの時にあると良いもの: 動きやすく汚れても大丈夫な服装、貴重品を身につけるための小さめのバッグ(特に女性の服にはポケットが少ないので)、飲み物、昼と夜で寒暖差があるので脱ぎ着しやすい羽織りものなど、普通の体力 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() #
by tenohasi
| 2021-04-05 19:55
| 炊き出しボランティア
私は3月13日(土)、池袋東口の公園にて生活物資や弁当の配布作業、その準備に参加しました。 ボランティアへの興味は以前からあり、コロナ禍で生活困窮者にどこまで影響が及んでいるのか気になったのがきっかけで今回TENOHASIさんに参加させていただきました。 学生のころから毎日通っていた池袋ですが、私の目には生活困窮者、路上生活者の数が減っていると勝手に感じていました。 しかし実際に活動現場へ足を運ぶと、既に配給を待つ長蛇の列がありました。特に驚いた事に、女性の姿も多く若者の姿も見えました。 その日は雨天の予定でしたが予想以上の天候悪化で、台風警報まで出る程の悪天候にまで発展しました。 防寒してるとはいえ寒さは激しく、スタッフ側、受け取る側ともにかなり条件の悪い環境下での作業になっていたと感じました。 今回私が実際に関わった部分は食事の準備と配布作業で、一人一人手渡しでお弁当等を渡す時の「ありがとう」「助かるよ」という一瞬のやり取りがとても印象に残っています。 今回の私の経験は長年続いている全国のボランティア活動の中のほんの一部ですが、このような支え合いが実際に行われている事を実際の目で見て感銘を受けました。 大野 力 #
by tenohasi
| 2021-03-22 23:01
| 炊き出しボランティア
私は、昨年務めていた企業を退職し、現在は全国の困窮者支援や福祉の現場を回りながら社会活動をしています。地元は横浜ですが、TENOHASIさんの活動をホームページで知り、 今回、池袋東口公園での支援活動に初めて参加しました。 レクチャーをいただいたのち、私は公園にて弁当やパンの袋詰めやアメニティの配布のお手伝いをさせていただきました。ボランティアの皆さんがチームワークをもってテキパキと活動されている姿に感銘を覚えました。 2月も下旬でしたが、日が沈むにつれジンジンと寒さを感じるようになりました。列に並ばれている方にアメニティをお渡ししたときに触れた手がとても冷たく、この活動が少しでも皆さんのぬくもりとなればいいなと思いながら活動をさせていただきました。 皆さんそれぞれに必要な衣類や生活の趣向の違いもあります。短いながらも言葉のやり取りを通して、決してひとくくりの「困窮者」ではなく、顔のある一人の「生活者」なのだという、そんな当たり前のことを実感しました。 実際に現場で驚いたのが、女性の方も多く並ばれていたことです。生活をしていくにあたり、男性の目線だけだと想像が至らないこともあるだろうなと思います。現場では、そうした様々な観点を意識しながら活動していくことも重要なのだなと感じました。 私一人ができることは本当に小さいことだと思います。それでも、それを積み重ねていった先に簡単に「自己責任」と言い放つことのないような社会があるのではないかと思います。 今後も様々な社会活動にこの経験を活かしていきたいと思います。 宗野 創 #
by tenohasi
| 2021-03-10 13:08
| 炊き出しボランティア
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